時間。今年も残りは一カ月もないらしい。時間の感覚。記憶、思い出、知識……記録。時間の距離と速さの認識。
昨日もさっきも10年前も、時間的距離は変わらない。と、感じる時期があった。懐かしいという感じはない。
精神面のつらい時期というのは長く感じるもので、永遠を感じることもあるのだろう。長く永い永遠の時間考え続けるというのをやる羽目になった。その果てに今の自分が出来た。そんな成り立ちのせいか時間の感覚の鈍さの実感がある。これが、年を取ると時間の流れが……と同じなのか。性質的には同じだろうけれど、どうにもズレを感じる。
ズレ。寂しさ。認識出来ても感じ取れないという時期もあるけれど、寂しさから同じでありたいと思いは強い。人間それぞれが自分の世界をもつならば、ズレが生じるのは当然のこと。いや、むしろ同じであるわけはないわけで。ではあっても人間の世界の範疇であって、それは逸脱していないはず。
それなりの運動で、僕としてあの頃の自分に近づく。けれど近づくほどに弱くなるのを感じる。寂しさを感じ取れるのが弱くなると感じるのだろう。もともと強い人間ではなかったし、単に寂しさを感じるたびに弱さを再確認しているだけかもしれない。
再現、あの頃の自分を再現する為にそれなりの運動を続けて数年。どうにも再現出来ないところも多い。今を生きるなら、ただ戻るというのもよくないが、自力で続けるならただ戻るになってしまうのかもしれない。それはこわくて寂しくてかなしいと感じる。
だめ人間だし、しかたないのか。
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